2023年12月15日 家族葬における供花の注意点
葬儀において贈られるものといえば、多くの方が「お花」を思い浮かべるでしょう。供花は故人に感謝や哀悼の気持ちを表すために捧げられるものです。
ただし、家族葬では、参列や香典と共に供花を辞退することもあります。
供花を辞退する際、どのように対応すればよいのでしょうか。
今回は、家族葬における供花についてご紹介します。
供花とは
家族葬における供花は、葬儀の際に故人への感謝やご遺族への哀悼の気持ちを込めて贈られるお花です。喪主やご遺族が用意することもあります。供花を辞退する場合や辞退された場合でも、正しい知識がないと適切な判断が難しいことがあります。ここでは供花に関する基本的な知識を紹介します。
供物(供花)の基本
供花は供物の一種と見なされます。供物には、仏教の五供(ごくう)が基本とされています。これは「香」「灯明」「水」「飲食」「花」の五つの供え物を指します。一般的な供物には果物やラクガン、お菓子などがありますが、中でも供花は特に選ばれやすいものといえるでしょう。
供花の種類
葬儀で使われる供花にはいくつかの種類があります。葬儀会社によってはカタログにない花や色味でも相談に応じてくれることもあります。代表的な供花の種類には以下のものがあります。
スタンド花(花輪): 祭壇の左右に飾られ、造花や生花を織り交ぜて作られることがあります。
かご花: 膝ほどの高さに盛られたお花を祭壇脇や経机の周りに飾ることがあります。
花束: 白を基調とした花束が一般的で、供花として注文されることは少ないですが、棺の上に添えられることがあります。
供花に使われる花
供花に使われる花は基本的に白を基調としますが、宗派によって異なることもあります。近年では、家族葬などで故人や遺族の意向が反映された葬儀が一般的になっており、宗教的な制約がなければ、好きな花を供花として注文することも増えています。
供花を辞退する場合
一部の地域では供花を送ることが一般的ですが、故人の遺志や遺族の意向によって異なります。供花を辞退する場合は、事前にその旨を伝えるようにしましょう。具体的な伝え方としては以下のようなものがあります。
「故人の遺志により、供花は辞退させていただきます。」
「ご遺族の負担を減らすため、供花は辞退させていただきます。」
「ご遺族に直接弔意を伝えたいため、供花は辞退させていただきます。」
伝え方には注意が必要で、失礼にならないよう心掛けましょう。また、辞退の旨は訃報や葬儀案内状にも記載すると効果的です。
葬儀社への辞退連絡
最後に、供花を辞退する場合は葬儀社にもその旨を伝えることが大切です。
葬儀社が供花の注文を受けた場合、予め辞退を伝えることで不要な手配を防ぐことができます。
このように、供花には様々な形や種類があり、遺族や故人の意向を尊重しながら、丁寧な対応が求められます。